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| 図4-3 視力回復の訓練 |
用意するものはありません．例えば図4-3の点のように何か目印があればいいです．手順は以下の通りです．
① まず立体視の平行法の要領で，照準をズラしてこの点を2つにしてください．そしてその2つの点を出来るだけ離してください．
② その後，普通に点を見ます．
③ ①，②を繰り返します．
簡単ですね．簡単すぎてがっかりかもしれませんが，簡単だからいいのです．何かを見たり読んだりしている時に時間や場所を選ばずトレーニングすることができます．簡単にできて，続けてやることが大切なのです．「10分で視力回復！」っていう広告をたまに見かけますが，そんなのができたら世界中で目の悪い人はいないでしょう．胡散臭い視力回復商品にお金を払う前に，この方法をやってみる価値があると思いませんか？
この点は最大で目の幅くらい広げることができるはずです．点の向こうに山とか遠くの景色を想像するといいでしょう．立体視では「絵」という基準があるため，焦点も照準もそこまでしか移動させる必要がありません．しかし，この方法なら基準がないため自分の限界まで遠くを見ることができます．
学生時代，私はよくこれを学校の授業中にやっていました．教科書の文字を2つ選んで，どれくらい距離の離れた文字まで重ねられるのか試したものです．
物が裸眼でクッキリ見える世界は快適です．ぜひ続けてトレーニングしてみてください．
(NEXT 5.おまけ -立体視で間違い探し-)